素敵なシステムBYOとは、何ぞや?

By Marco Zanferrari via Flickr

行きつけのシーフード専門店は特に大ぶりのオイスターとエビが美味い!

いつもの旨味の濃厚な日本酒もいいけれど、ワインもいいな
でも、お店のワインリストは少々心許ないセレクションで、ハウスワイン赤白の2種類しか無い。

ところで、実は私はワインにちょっと詳しかったりする。しかも、つい先日お手頃な泡とシャブリを見つけたのだ。
たまには自分がお気に入りのお酒をお気に入りのお店で愉しんでみたい!

いっそ、持ち込みをしてみようかな?お店だって、デカデカと「BYO歓迎!」だなんて宣伝しているみたいだし。

 

——BYOとは何ぞや?

DIYみたいな響きのするこのキーワード、BYOBとも言い、Bring Your Own”の略なのです。
因みに、BYOBの最後のBBoozeBeerや、Bucket等の事で、自分で持って来るお好みのお酒を示しています。
当サイト的にはBYOWBring Your Own Wineの方が合っているでしょうか。

BYOは飲食店によってBYO度合いは様々。オプションとしてBYOを許可しているお店もあれば、完全BYOのみのお店も有りです。

 

ルールや相場

新開拓したBYO有りのレストランで仲間の飲んべえ達と席に着いた貴方。意気揚々と持参したクーラーボックスを開きます。さあ、宴を始めようじゃないか!
そこで、貴方は、はっとします——実はBYO初体験で、勝手がいまいち分からない!

 

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“考える人” By Jack Lyons via Flickr

 

それでは、次のステップはどうすればいいでしょうか?
今日持って来たお酒といえば、ワインとシャンパンです(しかも、うっかりソムリエナイフを忘れて来ました)。

まず、店員さんに持ち込んだお酒がある事をお話しましょう。予約をするのであればその時点で飲食店側に持ち込みをするという旨をお伝えすれば間違いありません。
心配はご無用。大概はお店側が抜栓をするか否か聞いてくれます。デカンタもしてくれるでしょう。

あれ?デカンタに入っているワインの量、ちょっと少ない?
このような場合、恐らく澱を取り除いた為、少々量が減ったと思えばいいかもしれません。

もし白ワイン等、常時冷やしおきたいお酒でアイスバケット/ワインクーラーが必要であれば、それもお店が用意してくれます。後は、店員さんが注いでくれるか、セルフサービスか。お好きなように。

ホールスタッフの姿が見えないようなアナーキーな飲食店(なんて「お客様は神!」なお国ジャパンでは中々無いかもしれませんが)であれば、ソムリエナイフやコルクスクリューの一本でも持って来るが吉です。
どちらにしても、corkage fee=持ち込み料は発生します。この持ち込み料というのは、これまたお店によって変動します。

例えば、カジュアルなレストランであれば、ボトル一本10002000円の持ち込み料であるとしましょう。対して、ギャルソンがいる老舗といった高級店では、その倍。はたまた、ある飲食店では、使用するグラスの数・抜栓・サーブ等のサービス料で持ち込み料を計算しているかもしれません。

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By Lynn (Gracie’s mom) via Flickr


単純に計算出来ないのですが、この価格差は設備・サービス等のレベル差ですね。そう考えれば妥当です。
他にも、何かしらのサービス——例えば、繊細でレアなヴィンテージワインを預かって欲しい等、リクエストをすれば別料金を取られる可能性があります。

飲食店はサービス業。常連や上客と、一見のお客では、お店の対応が違う場合も有り得る訳です。
こういった意味で、そのサービスに一律には価格を付けられないのです。
この事を考慮すると、行き着けのお店の方がBYOはしやすいとも言えるかもしれませんね?


BYOのメリット

宅飲みは宅飲みで、終電を逃したり酔っても安全(?)かつ経済的。ご自分のお好きなお酒を飲み放題です。
しかし、厳選された素材を使用したプロの方が作られるお料理はどうでしょうか?さすがに貴方がシェフでなければ、真似は出来ませんよね。

フードとお酒のペアリングは重要です。とても。

お気に入りのお店が提供してくれる美味しい料理とセルフチョイスの美味しいお酒。相乗効果が生まれるに違い有りません。また、お酒代も多少なりともお安くなるでしょう。

「でも、これ、飲食店側からすれば痛手なのでは?」と、今思ったでしょうか?

そうですね。正にデリケートな問題です。お店だって提供している料理・コンセプトにマッチしたお酒を厳選しているし、コストを抑えるどころか売上げの損失も有り得る。

上記で既に触れたように、BYOも度合いがあります。余程BYO推しと明言している飲食店でなければ、ある程度の信頼関係を築いているところに持ち込んだ方がセーフ。

とりあえず、常識的に初回でいきなり断りもなく持ち込みは避けるのが吉。

 

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By EKG Technician Salary via Flickr

 

*マナーにはお気をつけて*

空き瓶はお持ち帰りするのがベストです。飲食店は大抵お酒等を納品している酒屋さんに空き瓶を回収してもらいます。しかし、貴方が持ち込んだお酒、つまり酒屋さんが売った商品でないものは、引き取ってもらない訳ですから。

今回BYOがテーマの記事となりましたが、BYOが何故増えつつあるのか?
現在外食業界は不況。どの業界でも言える事なのかもしれませんが、飲食店側も柔軟に十人十色なお客の要望に応えられる事が、これからを生き残る術の一つでしょう。


ただ、私達も増税だ何だ!と言って、外食を全く控えてしまうのもナンセンスではありませんか?
少しばかり工夫すれば、いいのです。BYOはその一例ですね!

まとめ

事前調査で何がOKで何がNGか、何事も把握しておくのが後々トラブルを招かなくて良いでしょう。
そういった事に注意を払い、双方win-winな関係でハッピーに外食を楽しみましょう!