知っておくと尊敬されるかも?!ワインのコルクの歴史と常識って?!

はじめに

ワインの栓はなぜコルクなのか・・と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
最近ではコルクでなく、簡単に開けられ栓をした後の気密性の高い、スクリューキャップも普及しており、ニュージーランド産ワインの9割はこのスクリューキャップが使用されているそうです。
天然コルクを使用することをやめるワイナリーも増えてはいますが、まだ根強いコルク栓の歴史や常識についてご紹介しましょう。

コルクができるまで

ワインの瓶にワインが詰められた後コルクで蓋をしているのは、今では当たり前のこととなっています。
実は、これが始まったのは300年も前のことだと言われています。
その当時、瓶詰したワインを飲むのではなく、樽から直接コップに入れていたため、衛生状態が悪く、ワインの品質低下につながっていました。
そんな中、知恵を絞り利用され出したのが樫の木の皮を剥いで作った瓶のふた、つまり現在のコルクだったのです。
樫の樹皮は丈夫で軽くありながらも弾力性が素晴らしく、断熱効果が高いので、ワインを長期保存するにはもってこいの素材でした。
しかし、このコルクに使われる素材は、厳しく選ばれた樹齢30年以上の木から加工されるのが一般的で、この収穫は150年の間で9年ごとに行われていて、木を傷めることのないようにはがした樹皮部分の再生がもっともうまくいくよう収穫することがポイントになっています。
こうやって収穫された素材は、半年もの間自然の光を浴びて加工され、木目が揃って弾力性が高くなっていくのを待ち、その後使われます。
この工程を終えますと、ワインの瓶に合うよう樹皮を円形に切り取り、消毒が施されます。
当時はこの消毒がコルクの内部で化学反応を起こし、ワインを開けた時にいやなにおいを発生させてしまうことが問題になっていました。
ですが、この問題はその後解決し、現在では嫌なにおいを防止することに成功しています。

ワインによってコルクは違うの?

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レストランなどでワインを注文した時にコルクに刻印されていることってありませんか?
これは実は本物という証拠の意味を込め、刻印がされているのです。
特に高級ワインにもなりますと偽物も多く出てくるので、これを見分けるのに刻印をすることが広がってきたのです。
さらにもうひとつ、ワインによってコルクが違っているのをご存じでしょうか。
それはコルクの長さです。
コルクの長さはほぼ3~6センチとさまざまですが、この長さはワインの価格、つまりワインの価値によって決まっていると言われています。
たとえば、熟成期間が長いワインの場合には、コルクの長さが6センチ程度のものが使われることが多いです。
これは、コルクの長さによりワインの価値の違いを表しているだけでなく、ワインボトルの気密性と非常に関係があります。
コルクが長ければ長いほど、ワインボトルを密閉できるため、熟成させた高級ワインが完成しやすいということですね。

まとめ

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最近では、天然コルクに代わってさまざまな栓が使用されています。
合成コルクやスクリューキャップなどが天然コルクに代わるものして使われるようになり、それぞれにメリットとデメリットがあるようですね。
また、スクリューキャップは安いワインとも言い切れなくなってきましたよね。
時代とともに変化し続けるワインとコルクですが、将来はソムリエナイフは必要なくなる時代がくるかもしれません。
ワインとコルクの関係。
いかがだったでしょうか?
ちょとした豆知識ですが、ワインを楽しむ席で披露すればみんなから尊敬されるかもしれませんよ!
ぜひ、ご参考になさってみてくださいね!