通っぽい!?ワイングラスの選び方

グラスを変えるとワインはもっと魅力的に!

ワイン別ワイングラスの選び方って?!

はじめに

ワインを飲む際にグラスの違いで魅力的に変わるということをご存じでしょうか。
ワインをもっと楽しむために、ワイン別に合わせて選んだグラスの方が豊かな味わいを出してくれ、飲む時間を素晴らしいものにしてくれます。
ここでは、ワインを飲む際のグラスについて書いてみたいと思います。

どうしてワインはワイングラスで飲む必要があるの?

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ワインとは目と鼻、舌で楽しめる飲み物です。
ワインの見た目と香り、味わいの三つを感じとることをテイスティングと呼びます。
ワイングラスに注がれたワインを飲む時、その前にますは色や濃淡、透明度などを目でチェックしてみましょう。
その際には白いテーブルかテーブルの上に白い紙を敷き、グラスを45度程度に傾け、ワインの色を観察することがおススメ。
その次に、ワイングラスからの香りをチェックしましょう。
最後に、ワインを口に含み舌に転がすように味わってみましょう。
その時、ワインが持つ香りを最大限に引き出すのがワイングラス・・というわけですね。
温度は主に味に左右しますが、グラスは香りに作用すると言われており、しっかりしたグラスで飲むワインの香りは、こんなに素晴らしい香りがあったのかと思わせるほどです。
また、ワイン用のグラスは唇に当たる部分が非常に薄く作られていて、グラスの印象を残さないように工夫が施されています。
ワイングラスの形はワインを一口含んだ際に、最初に舌のどの部分にワインが触れたか・・という点についても考えた上で作られています。
それにより、酸味を強く感じたり、渋みが感じやすくなるそうです。
さらに、ワイングラスを持つ部分は細くなっているため、そこを持つことで手の熱がワインに伝わりにくくなっているのです。
普通のコップだと手がワインを包むような形になっているので手の熱がワインに伝わり、ワインをおいしく飲むための温度をたやすく上げてしまうデメリットがあります。
ワインはゆっくりと味わって飲むものです。
ワイン好きの多くはワインを味わう時にワイングラスがとても重要な意味を持っていると考えています。
ワイングラスの形によって、ワインの味の感じ方が微妙に変わるので、ワインをじゅうぶんに楽しむにはワインの特徴に合った専用グラスを用意していただきたいですね。

どうやってワイン別にグラスを使い分ければいいの?

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ワイングラスには、ワインの特徴に合わせた形がいろいろと揃っています。
まず、一般的に冷やして飲むのがいいとされている白ワインの場合には冷えているうちに飲み切ってしまえるよう、小さなワイングラスがぴったりです。
また、空気に触れてしまうと味が変わるので、注いだ時の表面積が小さいほうがいいようです。
いっぽう、常温で飲むのがいいとされている赤ワインは、空気に触れる面積が大きい方が香りが楽しめるため、大きめのワイングラスが適していると言われています。
さらに、ボルドー地方のワインかブルゴーニュ地方のワインかによってもワイングラスの形状は違ってきます。
まず、ボルドーワイン用のグラスはボウルが縦長がよく、グラスの縁が内側にカーブしたチューリップ型になっています。
香りが少しずつ立って逃しにくい形になっているため、長期熟成タイプの良質なワインにぴったりです。
呑む際に広い幅で口に流れ込むので、した全体で味わえるようになっており、タンニンが強くて酸味があまりない赤ワインにぴったりです。
それに対してブルゴーニュ地方のワイン用のグラスは、ボウル部分が大きく膨らんでいるいわゆるバルーン型になっており、香りを逃がさないよう包み込む形が特徴的で、流れ込むワインの幅が狭く、甘みや渋みを感じる舌の先部分にワインが最初に触れるよう工夫されています。
なお、ブルゴーニュ地方のワインは酸味が若干強いので、下の両端にある酸味を感じる部分には直接触れないようにしているということです。
ブルゴーニュ地方のワインはボルドーワインよりグラスに対しての要求度が高くなっており、このグラスを使うことで初めて真価を発揮する・・と言ってもいいくらいです。
その他に、スパークリングワイン用のグラスとしては、縦に細長いフルート型と、口が広くて底が浅いソーサー型の二つがあります。
なお、フルート型は空気に触れる面積が小さいため、炭酸ガスの発散が緩やかで味が長持ちするよう工夫されており、パーティの乾杯の際には少ない量で一気に飲めるソーサー型が重宝されています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ワイングラスとは雰囲気だけでなく、長い歴史の中で培われた様ざまな技術がそこに集約されていると言ってもいいでしょう。
ワイングラスによるワインの香りや風味、味わいの違いというのは実際に試してみると効果を感じられるものです。
ワインをおいしく楽しく飲むためにこれからはワイングラスにもこだわってみてはいかがでしょうか。